【騒ぎ方も後片付けも日本流】
10/31から11/1にかけて、今年もハロウィーンで全国各地、
とりわけ東京・渋谷は賑わったようですね。
もともとは、秋の収穫を祝うとともに悪霊などを追い出す宗教的な行事ですが、
思い思いの仮装を楽しむ日本流ハロウィーンはすっかり秋の風物詩になった感があります。
ただ反面で、騒音やポイ捨てなど、節度を欠いた行動も。
お祭り気分もわかりますが、これはいただけません。
しかし報道によれば、センター街の路上に散乱した空き缶やたばこの吸い殻、割れた瓶などを、
早朝から掃除するボランティアも多かったとか。
「楽しんだ分だけきれいにしないと」という17歳の女子高生の声も紹介されていました。
【みんなできれいにするのは、コレがあったから】
以前、当サイトで、ロシアで行われたサッカーのワールドカップで、
ベンチでもスタジアムでも試合後きれいにする日本人の行動が、
海外から賞賛されているという記事がありました。
同じ日本人として誇らしいし、見習わなければと思います。
でも、どうして日本人は自然にこういう行動がとれるんでしょう?
国民性と言ってしまえばそれまでですが、
ジャーナリストの池上彰さんのテレビ番組『池上彰のニュースそうだったのか!!』で、
番組名通り「そうだったのか!!」と思う解説がありました。
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、日本の学校では当たり前の、
子どもたち自身が教室やトイレなどを掃除することは、海外から見れば驚きなのです。
海外では掃除は専門業者が担当します。
子どもたちに掃除をさせるのは、集団で責任を果たすことを学ぶ意図があるとされ、
それに共鳴したシンガポールでは、小中高で掃除を義務付けました。
みんなで掃除をしてきれいにするというのは、
小学校からやっていたしつけのおかげ、と池上さん。
なるほど、世界から賞賛されている(公共の場所での)日本人の掃除は、
これまた日本独特の小学校での雑巾がけがルーツだったのか、と妙に納得しました。