【大学によって対応はさまざま】
大学入学共通テストまであと1カ月。
“特別な”受験シーズン到来です。
11/28付日経電子版で、有力大学154校の入試に関する
新型コロナ感染拡大時の対応等をまとめたものが報じられました。
日経新聞が10~11月に実施した学長アンケートがもとになっています。
100校が「未定」と答えたほか、「試験日を延期する」が13校、
試験を受けられない受験生が出た場合等に「共通テストの成績を
学力試験の成績とする」としたのは25校でした。
一般選抜に先駆けて合否が判明する「総合型選抜(旧AO入試)」や、
「学校推薦型選抜(旧推薦入試)」の合格枠を増やすとした大学も4校ありました。
◆新型コロナ感染拡大時の一般選抜での主な対応(11/28付日経電子版より)
東京大 状況に応じた対応を検討中。現時点では予定通り実施
早稲田大 感染者・濃厚接触者は特例として共通テスト成績で代替可
慶応大 現時点では予定通り実施
上智大 出願書類、追加提出書類などでの選考もあり得る
明治大 中止ではなく延期を検討
青山学院大 試験全体が取りやめになった場合は共通テストで代替
関西大 会場数を減らすほか、最終手段として延期検討
大学によって対応はさまざまですが、
新型コロナに感染して試験を受けられなかった受験生向けに、
追試を設けたり、別日程への振り替えを認めたりする大学は
9割以上の146校です。
記事では、関西の私大関係者の話として、
「感染状況が日々変わる中で、全員が納得した形での
日程変更を決めるのは難しい」という声も紹介していました。
さらに記事では、新型コロナの影響で長期休校した高校に通う生徒に配慮し、
出題範囲を調整する大学としない大学はともに76校で、
対応が分かれていることも報じています。
受験生(とそのご家族)は、本業以外にも、多くの不確定要素と
向き合わないといけないのは、誠に気の毒としか言いようがありません。
「それは他の人も同じ」とは軽々に言えないほどの
未曾有で不条理な事態とも思います。
自分が受ける大学の最新情報収集を怠らないで、
非常に厄介な状況ですけれども、
100%の力を発揮できるように祈っています。