【昨年は53位、一昨年は49位】
世界各国に展開している最大級の語学学校、
「EFエデュケーション・ファースト」が、
2020年版の「EF EPI英語能力指数」(*1)を公表しました。
それによれば日本は、世界(非英語圏)100カ国・地域中55位で、
5年連続で、5段階で下から2番目の「低い」レベル(48位~74位)でした。
2019年の53位から2つ順位を落としました。
ちなみに「低い」レベルとは、「同僚とスモールトークができる」程度とされています。
個人的には、臨機応変に世間話ができるのはまずまずの英語力と思いますけどね(^^;
トップ10は以下の通り。
1.オランダ(前年1位、以下同)
2.デンマーク(4位)
3.フィンランド(7位)
4.スウェーデン(2位)
5.ノルウェー(3位)
6.オーストリア(8位)
7.ポルトガル(12位)
8.ドイツ(10位)
9.ベルギー(13位)
10.シンガポール(5位)
ちなみにフランスは28位(31位)、イタリア30位(36位)、
スペイン34位(35位)となっています。
アジア勢では10位のシンガポールを筆頭に、
27.フィリピン(20位)
30.マレーシア(26位)
32.韓国(37位)
33.香港(33位)
38.中国(40位)
45.マカオ(41位)
50.インド(34位)
55.日本(53位)
~と続きます。
日本は、2011年の調査開始以来、10年連続で順位を下げています。
しかも、2011年から2015年までは「標準的」レベルで、
それ以降は「低い」レベルの中でのランクダウン。
今はコロナで大変とはいえ、このままでいいはずはありません。
かといって、政府は“使える≒話せる”英語力が必要だと、
入試を変えようとしたり、英語教育をどんどん前倒ししていますが、
それらの施策が本当に成果につながるかどうかは未知数。
しっかり効果を検証し、改めるべきところは率直に改めないと、
「何年たっても身につかない」という類の不毛な時間を
またも費やすことになりかねないでしょう。
生徒や親御さん、現場の先生方の苦労は察して余りあります。
英語習得に楽な道はありませんが、より効率的な道はあり、
「それは留学・海外研修です!」とお勧めできる環境でないのが残念でなりません。
(*1) 指数の基盤は同社がオンラインで無料提供している英語テスト「EFSET」