【国境封鎖が直撃】
日本政策金融公庫が発表した令和2年度「教育費負担の実態調査結果」(*)によれば、
新型コロナウイルスの感染拡大で子どもの進路などに
影響があったと回答した世帯は全体の13.7%でした。
影響の内訳は、以下のようになっています(複数回答)。
海外留学をあきらめた
または、留学中だったが退学・休学した…………28.7%
自宅以外からの通学をやめて
自宅から通学することとなった…………24.4%
学校を変更した…………14.6%
進学をあきらめた
または、在学中の学校を退学・休学した…………8.7%
学部を変更した…………5.0%
その他…………28.2%
最多は留学関連。
パンデミックで各国が国境を閉じることになり、
極めて鮮明な形で影響を被りました。
本サイトをご覧いただいているみなさんの中にも、
計画が大きく崩れた方もいらっしゃることでしょう。
改めてお見舞い申し上げます。
なお、28.2%だった「その他」には、
「就職活動に苦労している」などの声が目立ちました。(11/16付日経電子版)
(*)調査期間:令和2年9月7日~9月14日
調査対象:64 歳以下の男女、かつ、高校生以上の子どもを持つ保護者
調査方法:インターネットによるアンケート調査
有効回答数:4,700人(各都道府県100人)
【海外に行けないと困る一番のこと】
先月刊行された出口治明+鹿島茂『世界史に学ぶ コロナ時代を生きる知恵』で、
共著者のフランス文学者鹿島茂先生が、
外国に行けないデメリットを、次のように端的に述べています。
――このコロナ禍で僕が一番困ったなと思っているのが、
留学にしろ旅行にしろ、海外に行けないから、
自分の価値観がひっくり返るような体験を
できなくなっていることです。
僕は大学でいつも言っているんですが、
一つしか知らないと何も生まれない。
比べるものがあって初めて、何かを考えたり、
発想することができるからです。――
このような、視野が広く、複眼的な思考ができる能力は、
分断志向がはびこる今の世の中で、
ますます必要とされるのではないでしょうか。
コロナ禍で図らずも留学を諦めざるを得なかったみなさん、
その志は持ち続けてくださることを切に願います。
晴れて留学ができる日がやってきたら、
弊社も精一杯お手伝いいたします!