【強い感染力≠強い毒性】
国公立大学の二次試験が昨日(2/25)から始まりました。
新型コロナウイルス対策も各校でなされています。
もちろん国公立大学に限りません。
受験生のみなさん、本当におつかれさまです!
今回の新型コロナウイルスは、感染力が強いとされています。
それにもかかわらず、新型ゆえに特効薬がなく、
検査体制も追いついていないという状況が、
よりいっそう不安を駆り立てていますね。
そんな中、ジャーナリスト池上彰さんのテレビ番組
『池上彰のニュースそうだったのか!!』(2/15放送)で、
新型コロナウイルスが特集されていました。
警鐘を鳴らしているんでしょうけど、不安をあおるだけじゃない?
と思うような番組が少なくない中で、印象的だったのは、
「感染力が強いということは、毒性は強くない」という見解です。
ウイルスからすると、感染した人間が簡単に死んでしまうと、
自らをもっと広めていくことができないので、
感染力が強いということは、毒性はさほど強くない、
という専門家の見方が紹介されていました。
番組では、もちろん注意する必要はあるけれども、
(特に健康な若者は)そんなに心配することはない、
やみくもに恐れても仕方がない、としていました。
ほかにも、私にとって勉強になったポイントを3つご紹介します。
【うがいよりこまめに水分を】
感染防止に手洗いは有効ですが、
うがいはあまり効果的ではありません。
というのは、ウイルスが喉に付着したとして、
それは15~20分で体内に侵入してしまうので、
外出から帰宅してすぐにうがいをしたとしても、
手遅れになっている場合もあるのです。
それよりも、こまめに水分をとって、
ウイルスを押し流すほうがいいそうです。
胃まで行けば、胃酸で退治できるとのこと。
現に医者は水をこまめに飲んでいるそうです。
【マスクは耳ひもを外側に】
言われてみればその通りだけど、
意識してなかったなあというのが、マスクの耳ひもです。
耳にかける時、マスク面の内側からひもが出ていると、
マスクと顔に隙間ができてしまい、飛沫が入り込むかもしれません。
せっかくマスクをする以上、気をつけたいポイントですね。
【マスク=重病患者】
番組では、ニューヨークでマスクをしたアジア系の女性が殴られた、
というニュースも紹介されていました。
暴力は決して許されませんが、背景には文化の違いもあったようです。
欧米では基本的に、マスクをしている人は重病患者という認識があります。
(これは以前の池上さんの番組でも取り上げられていました)
マスクをしていたアジア系女性は、
新型コロナウイルスに侵されているのに出歩いて、
ウイルスをばらまいていると見えたのかもしれません。
もしそうだとしても、間違った“義憤”に変わりはありませんが……。
それで、結局、いつ終わるのか?
これは専門家でも意見が分かれていて、
番組でも明言はされませんでした。
ちなみにかつて流行したSARSの場合、
2002年11月に発生して2003年7月に終息、その間約8カ月でした。
今回の発生は去年12月。
8カ月もかからないという声もありますが、
ここ1~2週間が山場というのは共通した認識のようです。
政府からも昨日(2/25)、「まさに今が、今後の国内での健康被害を
最小限に抑えるための極めて大事な時期」と声明が出されました。
過剰反応に気をつけ、正しい知識で、正しくおそれる――
冷静な姿勢は保っていたいですね。
本サイトをご覧いただいているみなさんも、
新型コロナウイルス禍にはいろいろ頭を痛めておられることと思います。
留学や海外研修の予定が立たないという方もいらっしゃるでしょう。
弊社オーバーシーズ情報センターでも、
事態が流動的で確答できないこともあると思われますが、
全力でサポートさせていただくことに、少しも変わりはありません。
どうぞお声がけ、ご相談ください。