【安全な都市ランキングで東京が3回連続首位】
イギリスの『エコノミスト』誌の調査によれば、
世界の主要都市の安全性ランキングトップ5は、
以下のようになりました。
1位 東京
2位 シンガポール
3位 大阪
4位 アムステルダム(オランダ)
5位 シドニー(オーストラリア)
この調査は2015年から2年に1回行われていて、
治安、インフラ、医療・健康環境、サイバーセキュリティの4分野で、
計57の指標をもとに、世界の60都市を比較するというもの。
東京は、凶悪・軽犯罪の発生率の低さや、防災インフラ、
コンピュータウイルス感染率の低さなどで高評価とのこと。
東京が首位になるのは調査開始以来3回連続です。
安全性の高さは、住民と行政がともにちゃんとしてないと
実現できないでしょうから、すばらしいことだと思います。
これは、3位の大阪以外にも、調査対象になっていない
日本の地方全体に言えることでしょう。
【日本の“安全”、海外では……】
ただ、あえて言わせていただければ、
こうした誇るべき安全性の高さが、
海外での“油断”につながっているのかもしれませんね。
席をとっておくつもりで持ち物を置いておくとか、
サイフを後ろポケットに入れておくとか、
日本では何気なくやってしまうことが、
海外では盗難を誘発する要因になる場合もあります。
今年指折りの話題の本、ハンス・ロスリング他著
『FACTFULNESS〈ファクトフルネス〉10の思い込みを乗り越え、
データを基に世界を正しく見る習慣』で、自国(自分)の常識が
他国で通用しないエピソードがいろいろ紹介されています。
スウェーデンの医師でもある著者が、学生たちとインドのケーララ州にある、
近代的できれいな8階建ての私立病院を訪ねた際のこと。
遅刻したスウェーデン人の学生がエレベーターに駆け込んできました。
閉まりかけたドアに足を挟んで、ぎりぎりセーフと思いきや、
ドアはどんどん閉まっていきました。
先方の担当者は「チッと舌打ちして」緊急ボタンでエレベーターを停止させ、
著者と2人で両側からドアをこじ開けて、なんとか学生の足を引っ張り出しました。
足からは血が流れていたそうです。
後で著者たちを迎えてくれたドクターが言いました。
「こんなことは初めてだよ。あんな間抜けな学生がよく医学部に入れたものだな」
著者は、スウェーデンのエレベーターにはドアにセンサーがついていて、
何かがはさまると自動的に開くようになっていると説明しました。
するとインド人ドクターは怪訝そうに、
「その先端技術が毎回きちんと動くって、どうしてわかるんだ?」と聞き返します。
著者は、われながらアホらしい答えだと思ったそうですが、ついこう口にしました。
「いつもそうだから。安全規制は厳しいし、定期点検もあるからかな」
納得できない相手は、“とどめ”の一言。
「う~ん。君の国は安全になりすぎて、
外国に出ると自分の身も守れなくなってしまうってことか」
『自分の身は自分で守る』
――これは、一定期間海外で暮らすことになる留学生が、
必ず持っていてほしい心構えです。
日本の安全性は誇らしいですが、
留学先でも同じと思っていると、
思わぬ痛い目に遭いかねません。
それなら、留学先では何をどう気をつければいいのか。
めったやたらに心配しても仕方ありません。
ネットを検索してもそれなりに情報は得られますが、
そこはプロの手を借りましょう。
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