【「話す」力をより重視する大学入試改革】
現行のセンター試験に代わって2020年度からスタートする「大学入学共通テスト」。
英語の試験では、これまでのマークシートに加え、民間試験が導入されることになっています。
大学入試センターは、英検やTOEICなど7団体8種類の試験を認定しています。
試験ごとに実施方法が違うとか、生徒の家庭の経済状態や学校の所在地によって、
民間試験を受ける機会に差が出やすいなど、いろいろ課題も指摘されていますが、
民間試験の導入には、結局、話す力が身につかないと英語を学習する“実用的な”意味は薄い、
という問題意識がうかがえます。
【実際に外国人と話す体験が力をつける早道】
英語を話す力を重視する大学入試改革に備え、高校や自治体もいろいろ工夫しています。
その関連で、興味深い新聞記事がありました(2018.10.16日本経済新聞夕刊)。
中高一貫教育校の都立白鷗高校で10月初旬、デンマークの高校から修学旅行生約30人を招き、
茶道や生け花、将棋や囲碁などを学ぶ「日本文化概論」の授業に参加させたそうです。
そして白鷗高校の生徒が英語で作法やルールを教えたとのこと。
お互い勉強になりますよね。
授業後の昼休みには昼食を食べながら交流会。
そこで白鷗高校を紹介するプレゼンテーションを英語で行った16歳の女子生徒の感想に、
改めて英語学習の本質を見た気がしました。
「授業で勉強した英語を実際に外国の人と使う機会は新鮮で面白い。
もっと英語を話せるようになりたいと思った」
これには深くうなずかされました。
学んだ英語を、日本人相手ではなく、外国人にぶつけてみて、
ちゃんと通じたときのうれしさというか、わくわく感というか、
これが外国語学習の原動力ではないでしょうか。
英語の勉強も、単に試験で高い点を取るだけが目的になってしまうと、
その先にある楽しみが見えなくなって、そりゃツライですよ。
自分の英語が、たどたどしくても外国人に通じるという体験は、
思った以上に自信になり、その後の学習にも好影響を与えるもの。
それが積み重なれば、英語ペラペラも決して夢ではありません。
初めから上手に話せる人はいないわけですから。
そのためにも語学留学は絶好の手段!
少しでも関心がおありなら、強くお勧めします。